今回は、先日購入したRaspberry Pi 4B 8GBモデルが到着したので記事にまとめてみたいと思います!
Raspberry Pi 4B
今回購入したRaspberry Pi 4B 8Gは既に多くが出回っている1G、2G、4GBメモリ搭載バージョンとメモリー以外には違いはないものと思われます。ですので、一般論として
Raspberry Pi 4Bのメモリー以外の主なスペックを以下に載せます。
- SoCのCPUアーキテクチャがARM Cortex-A72
- GPUがデュアルコア500MHz
- micro HDMI端子が2つ搭載でデュアルディスプレイが可能
- USB 2.0ポート×2つ、USB 3.0ポート×2つ搭載
- ギガビットイーサネット
- Bluetooth 5.0
その他、詳細についてはリンクのページを参考にしていただくと分かりやすいと思います。
注目すべきは搭載メモリー容量とOS
注目すべきはそのメモリーの搭載量です。初代のRaspberry Piのメモリー搭載量は256MBだったのですが、今回はなんと8GBです!!!
メモリー容量が8GBに増えたことに伴って、Raspberry Pi OSという新たなOSが公開されました。今まで通りDebianも動くようですが、Raspberry Pi OSが推奨されています。
起動させる
NOOBSをインストールしたmicro SDカードを挿入して起動すると、以下のような画面が出てくるので、推奨となっているRaspberry Pi OS Full(32bit)[推奨]を選び、インストールします。
それ以降は、インストール終了するとデスクトップ画面が表示され、言語設定やpiユーザーのパスワード変更画面が自動で開くので、指示に従って進みます。また、updateやupgradeも行うよう促されるので、終了したら再起動しましょう。
ついでに、設定からsshを有効にするとTera Termなどからアクセスできるようになるので、設定しておくと良いでしょう。
ちなみにヒートシンクをつけた時のラズパイの様子です↓(結構熱持ちます)
ベンチマーク
比較対象としてRaspberry Pi 3Bを用意しRaspberry Pi 4B 8GBのベンチマークを行ってみたいと思います。
ベンチマークですが、UnixBenchを使用しました。wgetでインストールしようとするとエラーが出て困ったので、gti cloneを使用しました。以下がコードです。
git clone https://github.com/kdlucas/byte-unixbench cd byte-unixbench/UnixBench ./Run
Raspberry Pi 3Bのベンチマークの結果は1Coreのときが294.3、4Coreのときが726.0になりました。
Raspberry Pi 4B 8GBのベンチマークの結果は1Coreのときが325.6、4Coreのときが872.6となりました。
ん?あまり大差ありませんでした...
様々調べてみると、ベンチマークの値はRaspberry Pi 4Bの他のモデルと変わらないようなので、特に8GBのメモリー容量はベンチマークテスト自体には関係なさそうですね。(ベンチマークでは機械学習みたいに大規模演算を行うわけではありませんからね...)
グラフにすると以下のようになります。青が4Core並列演算時、赤が1Coreのときの結果です。
まとめ
Raspberry Pi 4B 8GBの性能はメモリー容量以外は他の1G, 2G, 4Gのモデルと変わらないことが分かったので、CPUの性能というよりは、大容量な処理を行いたいけど今までのラズパイだとメモリーが足りないという方向けですね。(もしくは、アプリケーションを同時に沢山使用したいとか etc.)
とはいえ、このようなシングルボードコンピュータで8GBのメモリー搭載というのは夢があるので、この機会に購入して試してみるのもありかもしれませんね!
次回は、Raspberry Pi 4B 8GBを使用して深層ニューラルネットワークを実行してみたいと思います。